こんにちは、てびちです。突然ですが「端っこ」ってなんだかワクワクしません?最南端や最北端とか…今回は沖縄本島「最北端」の「辺戸岬」に行った話です。
沖縄「県」の最北端は久米島町の硫黄鳥島です。
辺戸岬とは
辺戸岬(へどみさき)とは沖縄本島最北端に位置する岬で、太平洋と東シナ海に面しています。断崖絶壁からなる景勝地で、晴れた日には約23キロメートル離れた鹿児島県の与論島を望むことができます。
アクセス
那覇空港から辺戸岬までは約120キロです。
<車で行く場合>
高速道路を利用すると約2時間30分、一般道利用(国道58号)では約3時間ほどです。
<那覇空港からバスで行く場合>
高速バスと路線バスを乗り継いで行くことができます。
那覇空港から高速バス→名護バスターミナルで下車。名護バスターミナルから路線バス→辺土名バスターミナルで下車。辺土名バスターミナルから国頭村営バス奥線→辺戸岬に到着。
バスだと約3時間半〜4時間はかかりそうですね。(乗り継ぎにいい時間がないとさらに時間がかかりそう)国頭村営バスは本数が少ないから事前にしっかり確認しよう!予約制の運行もあるみたい。
バスだと時間がかかるから圧倒的に車がおすすめ!!レンタカーを借りるならサイトで比較して最安値で借りよう♪

オススメの道の駅
辺戸岬までの道のりは長いので道の駅で休憩しましょう!!
道の駅 許田(きょだ)

やんばるドライブの玄関口として超人気です。私達も北部に行く時はよくここで休憩しますがとても賑わってます。2020年の道の駅ランキングで全国1位に輝いたこともあります。
・天ぷらやジェラートなど軽食が充実(フードコートもあり)
・地元の特産品、お土産も豊富
・美ら海水族館チケットの割引販売あり
・当たると有名な宝くじ売り場があり
・海沿いなので景色が綺麗
道の駅 ゆいゆい国頭(くにがみ)

沖縄最北端の道の駅です。今回はここで休憩しました。お土産(雑貨)がとても充実していて楽しかったです。デザインが可愛いものが多かったので、お魚のキーホルダーやヤンバルクイナのTシャツ、シールなどたくさん買っちゃいました(笑)

・からぎ茶、ヤンバルクイナグッズなど国頭ならではのお土産が充実
・キッズスペースや遊具があり
・カフェやパーラーなど10箇所以上
・体験型施設もあり(平日の9:30〜11:30、13:30〜16:00)
道の駅 大宜味(おおぎみ)・やんばるの森ビジターセンター

ここは行ったことはないのですが、やんばる3村への入り口とも言える便利な立地です。2020年に移転リニューアルオープンした新しい施設です。
・直売所がじゅまる館があり生鮮食品や加工品、お弁当が充実
・寝転がって観覧できるドームシアターがある
・シークヮーサーのそばやソフトクリームが人気
・海が見える展望台あり
茅打バンタ(かやうちばんた)
辺戸岬に行く前に「茅打バンダ」にも行ってみました。
「バンタ」とは沖縄の方言で崖のことです。かつては「戻る道」とも言われ交通の難所だったそうです。束ねた茅を崖から落とすと強風でバラバラになったことからこの名前がついたと言われています。標高80mの断崖にある展望台からはやんばるの海と山を一度に見渡せます。
駐車場から歩いて5分かからないくらいで展望台に着きました。

他に人もいなかったのでこの景色を独り占め!!天気が良かったので海がとっても綺麗でした。辺戸岬を見たついでに寄る人が多いみたいです。辺戸岬から車で5分くらいなので時間があれば寄ってみてください。夕日の名所としても知られています♪
ASUMUI Spiritual Hikes(アスムイ スピリチュアル ハイクス)へGO!!

辺戸岬はいつでてくんねん!!って感じかと思いますが…時系列で書いているのでもう少々お待ちを…
ASMUI Spiritual Hikes(アスムイ スピリチュアル ハイクス、旧大石林山)は、琉球神話にゆかりのある聖地であり、亜熱帯の自然を満喫できる観光施設です。2億5千万年前の石灰岩が隆起してできたカルスト地形に、奇岩や巨石、亜熱帯の森が広がり、複数のトレッキングコースで散策を楽しめます。
家を出たのが遅かったのでこの時点でもう15時50分です。ASUMUIの最終受付が16時だったのでギリギリでした。受付が終わったらシャトルバスに乗ってスタート地点へ!ここから30分のコースにするか60分のコースにするか選んで自由に進んでいきます。体力に自信がなかったので30分コースを選択しました。展望ステージからの絶景はもちろん、見どころがたくさんあったので歩いていて全く退屈しませんでした。


30分でも十分楽しめたよ♪ゴール地点にフリードリンクがあるのが嬉しい◎
ガイドさんが沢山いたし、道も整備されてて良かったね!次回は60分コースにしよう♪
辺戸岬へ到着!!
17時10分に辺戸岬に到着!!(ASUMUIから車で5分もかからない)思ったよりも混雑していました。辺戸岬観光案内所は17時までだったので閉まってました(泣)1階には展示室、2階にはカフェ、3階には無料の展望台があります。
駐車場から歩いてすぐ岬に行くことができます。「最北端」の文字が!!!

綺麗な海!!

崖と海が織りなすダインミックな絶景!!雲がありますがうっすら与論島を見るとこができました。

記念碑に込められた想い
歩いているといくつか記念碑があります。1つ目はこちら!!鳥?魚?この真っ白な不思議な生き物と空と海のコントラストがとっても綺麗ですね。

こちらは「ヨロン島・国頭村友好記念碑」です。祖国復帰のためにともに闘った沖縄本島の辺戸岬と鹿児島県の与論島とのつながりや友情を象徴としたモニュメントです。愛と平和と旅の安全への祈りが込められているそうです。
逆に与論島にはヤンバルクイナの像があるんだって
そして辺戸岬で一番目立っているのがこちらの碑です。

「祖国復帰闘争碑」は沖縄の復帰闘争の歴史を語る象徴として1976年4月に、辺戸岬に建てられました。戦後、沖縄がアメリカの統治下にあった時代に祖国の日本に一番近い場所として辺戸岬で集会が行われていました。
<かがり火集会>
・沖縄本島最北端の辺戸岬と鹿児島県最南端で夜に「かがり火(焚き火)」を焚いて、沖縄の日本本土への早期復帰を願った。
<海上集会>
国境となっていた北緯27度線付近の海上に船を出して与論島側・沖縄側の人々が実際に握手を交わしたり、旗を振ったりし、沖縄の祖国復帰を訴えた。
碑には以下のように記されています。
『全国のそして全世界の友人へ贈る』
吹き渡る風の音に耳を傾けよ。
権力に抗し復帰をなし遂げた大衆の乾杯の声だ。
打ち寄せる波濤の響きを聞け。
戦争を拒み平和と人間解放を闘う大衆の雄叫びだ。
“鉄の暴風”やみ平和のおとずれを信じた沖縄県民は
米軍占領に引き続き、一九五二年四月二八日
サンフランシスコ「平和」条約第三条により、
屈辱的な米国支配の鉄鎖に繋がれた。
米国の支配は傲慢で県民の自由と人権を蹂躙した。
祖国日本は海の彼方に遠く、沖縄県民の声は空しく消えた。
われわれの闘いは蟷螂の斧に擬された。
しかし独立と平和を闘う世界の人々との連帯であることを信じ、
全国民に呼びかけ、全世界の人々に訴えた。
見よ、平和にたたずまう宜名真(ぎなま)の里から、
二七度線を断つ小舟は船出し、
舷々相寄り勝利を誓う大海上大会に発展したのだ。
今踏まえている土こそ、
辺土区民の真心によって成る沖天の大焚火の大地なのだ。
一九七二年五月一五日、沖縄の祖国復帰は実現した。
しかし県民の平和への願いは叶えられず、
日米国家権力の恣意のまま軍事強化に逆用された。
しかるが故にこの碑は、
喜びを表明するためにあるのでもなく、
ましてや勝利を記念するためにあるのでもない。
闘いをふり返り、大衆が信じ合い、
自らの力を確め合い、決意を新たにし合うためにこそあり、
人類が永遠に生存し、
生きとし生けるものが自然の攝理の下に
生きながらえ得るために警鐘を鳴らさんとしてある。
いかがでしたか?私は胸がいっぱいになりました。こんなにも熱い思いが刻まれていたなんて…
辺戸岬には、他にも様々なモニュメントや記念碑があります。また、岬の突端には小さな拝所(うがんじゅ)があります。ここは、神々が宿るとされる場所であり、多くの人が病難回避や安泰を祈願するために訪れるそうです。
まとめ
南部からはなかなか遠い辺戸岬ですが、分断の歴史を振り返り祖国復帰にかけた 人々の熱い魂や平和への願いに思いを馳せながら景勝地を巡ってみるのはいかがでしょうか?